合同blog
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占いとか、お題出たんで調べたらね。
うらないってのは裏無い。
食いっぱぐれないってことから来てるらしいね。
どうでもいいけど。
あ、蜜柑さん。先にお題だしときます。
次のお題は「タバコ」で。
ギラギラに光るネオン。
男はそんな光から逃げるように、都市の影、
いわゆるところのスラムに身を置いていた。
もちろん、望んでそこに居ついたわけではない。
生活苦の末に儲け話にのり、騙され、なにもかもを奪われた。
もはや怒る気力もなく、絶望だけが男を占めていた。
いっそ死んでしまったほうが楽だろうが、
死んでしまうような勇気も、男にはなかった。
ある夜、男が風に震えていると一人の女性に声をかけられた。
若くはなかったが、スラムに似合わない品のある女性だった。
「私は占い師ですよん」
「はぁ……何かご用でしょうか」
「いまご機嫌なので無料で占ってさしあげるよん」
「はぁ……」
「私の占い、いつもなら一人5万円ですよ。あなた得したよん」
「5万円くれたほうがよっぽど嬉しいですよ」
「思い出はプライスレス。占いもプライスレス。
きっと買えない価値がありますよん」
「あなた、酔ってません?」
「酔ってないよん~♪」
うわ、音符マークって……人としてダメだろこいつ。
とっとと消えてもらいたいが、
追っ払うより占ってもらったほうが早いだろう。
5万円分という占いを試すのも悪くない。
「じゃあ、頼みますよ。占い」
「は~い。なに占いますかよん?」
「じゃあ明日の天気でも……」
「んなもん天気予報見ろよん!」
「このスラムにそんなもんあるかボケ!」
「テレビないとか人間の生活じゃないよん!」
「はぁ? スラムなめんなボケ! 殺してやる!」
……殺してしまった。
どうしよう、これ。
…………。
まぁスラムじゃよくあることか……。
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